月商200万→400万へ! SNSで「選ばれる店」になるためのメニュー開発と投稿戦略を全公開
飲食業界において、今やSNSでの集客は欠かせない要素となっています。
しかし、誰もが力を入れる時代において、他の情報に埋もれず「選ばれる店」になることは容易ではありません。
そんな中、SNSを駆使した緻密なメニュー開発と投稿戦略により、月商200万円から400万円へと飛躍的な成長を遂げた飲食店があります。
「まずもちろん味が美味しいのは大前提なんですけど、お客さんにお出しする前にお皿に出来上がった瞬間に『美味しそう』って思えるかどうかは、すごい大事にしています。」
そう語るのは、学芸大学でSNS集客に成功している「nicome(ニコメ)」のオーナー・吉村光平さん。
SNS時代の現場には、競争激化を生き抜くための驚きの工夫が詰まっていました。
「動画映え」と「動き」を追求したメニュー開発
まず目につくのは、看板商品であるリゾットです。
以前はチーズソースをかけるスタイルでしたが、静止画で撮影すると見栄えがあまり良くないという課題がありました。
【吉村さん】
「お客さんが撮ってくれた写真とかが静止画だと、どうしてもぐちゃっとなるというか。誰が撮っても美味しそうに見えたりっていう商品にするために、新たに生まれたのが今のリゾットです。」
音や動画で映えるように改良を加えた結果、今や来店客の8〜9割が頼む看板メニューへと成長しました。
さらに、ピザなどのメニューも、専門店に「ビジュアルで弱い」と思われないよう、生ハムや目の前で削るチーズをトッピングする工夫を施しています。
「赤×黄色」の組み合わせや、とろけるチーズ、炎といった「動き」のある商品は、モバイルオーダーのメニュー画面でも動画として反映し、さらなる注文増につなげています。
自然と拡散される「テーブル」の魔法
SNSで発信してくれる層を明確に設定している点も、この店の強みです。
ターゲットは、Instagramを日常的に使いこなす20代の女性たち。
【吉村さん】
「ターゲットとして多少絞らないとブレちゃう部分もあるので。若い女性の方が感度が良かったり、カメラを出すタイミングも頻度も多かったりするので、ターゲットにした方が確率が上がります。」
彼女たちが自然と写真を撮りたくなる仕掛けは、料理だけではありません。
テーブルには、あるカフェを参考にしたという可愛らしい「タイル」が張られています。
これにより、わざわざ背景の配置を工夫しなくても、料理を置くだけで「映える」写真が完成するのです。
お客さんが撮りやすく、美味しそうに見える環境作りが、自然な拡散の土台となっていました。
「分析より即行動」とプラットフォームの使い分け
Instagram、TikTokなど、複数のSNSを運用する中で、プラットフォームごとの明確な使い分けも行っています。
【吉村さん】
「Instagramは商品や物に対してのアピールが強くて、TikTokは『人』の方がよく出てくるし回っている。働いている風景を撮ってみたり、逆にスタッフのプライベートを見せたりしています。」
「お店」の雰囲気はInstagramで伝え、TikTokでは「人」にフォーカスすることで、スタッフ目当てのリピーター作りを狙っています。
そして、移り変わりの激しいSNS運用において最も重視しているのは「スピード感」です。
【吉村さん】
「SNSに関しては、すぐ時代の流れやアルゴリズムで変わっちゃうんで。何が良かったかを分析するよりかは、似たようなものを作ったりはします。分析してる時間がもったいないんで。分析し終わったらその流れが終わってる可能性がある。」
「人が人に付く」店づくりへの挑戦
メニューのビジュアルからテーブルの質感、そしてSNSごとの特性を活かした発信。
これらを突き詰めた先にあるのは、単なる一時的な集客ではありません。
「スタッフにお客さんがつくっていうのはめちゃくちゃ大事。」と語るように、最終的な目標は、様々な入り口から来店したお客さんが、店やスタッフのファンとして定着してくれることです。
立地が2階で視認性が悪いというハンデを抱えながらも、SNSという強力な武器とスポットのアルバイトの協力で、確かに売上を伸ばしています。
流行の移り変わりを嘆くのではなく、自らその波に乗り、変化を楽しむ。
SNSで選ばれる飲食店の挑戦には、これからの集客と店づくりのヒントが隠されていました。
■後編はコチラ
【学芸大学・nicome】FL比率42%を実現する「勝てる店」の合理化戦略
■撮影協力
学大居酒屋nicome
オーナー 吉村 光平さん
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