【横丁の戦い方】平日客5名➔週末300名! オープン3ヶ月で月商900万!? 大逆転を叶えた生存戦略


恵比寿横丁という数々の名店がひしめく激戦区。しかし、オープン当初は平日の客数が「5名〜10名」と絶望的なスタートを切ったお店があります。 それが、馬肉とラム肉が名物の大衆酒場「馬ルタン羊人」です。

店舗の位置は、横丁の「一番奥」という圧倒的に不利な立地。
そこからわずか3ヶ月で、週末には1日300名が押し寄せ、月商900万円を叩き出す繁盛店へと大逆転を遂げました。 その裏側には、横丁ならではの心理を突き詰めた生存戦略がありました。

馬肉×ラム肉で女性の心を掴む! キャッチーな店名「馬ルタン羊人」の誕生

恵比寿という土地柄、女性のお客様が多い点に着目した同店。
高タンパクでヘルシーな馬肉とラム肉をメインに据え、恵比寿横丁の中でも印象に残るコミカルな店名「馬ルタン羊人」と名付けました。

【中元さん】
「エリア的には女性が多く来るんじゃないかと思って、ヘルシーな馬とラムを使ったコンセプトを考えました」

計算されたコンセプトとインパクトのある店名で、横丁内での差別化を図りました。

平日の閑古鳥を撃退! 「女性ドリンク無料」で認知を高める

住宅街とは違いオープン直後の認知が広まりにくい恵比寿。「馬ルタン羊人」もオープン当初は平日の客数が5名〜10名と低迷しました。
この課題を打破するための施策が、Instagramを活用した「フォロワーの女性限定・ドリンク無料」という大胆なキャンペーンです。

【中元さん】
「平日が圧倒的に集客が少なかったので、フォロワーの女性のドリンクを無料にする企画を打ち出しました。ワンフード・ワンチャージはいただく形ですが、恵比寿横丁を歩いていると圧倒的にドリンクが出ているのが分かる。飲食店でコストが上がるのは基本的に食材なので、ドリンク無料なら自分の中でコストコントロールができるという計算の上でのアクションです。」

原価率の高い食材ではなく、原価率をコントロールしやすいドリンクを無料にすることで、大きな痛手を負うことなく認知度を一気に爆発させました。

単発で終わらせない。「やり続ける」ことで生まれた月商900万の大逆転劇

無料キャンペーンの成果は一気に表れ、オープン3ヶ月目には月商850万〜900万円の見込みへと急成長を遂げます。
ここで中元さんが強調するのが、一度うまくいったからと途中でやめず「継続し続けること」の重要性です。

【中元さん】
「ダメだったからすぐやめる、良くなったからやめるではなく、とにかく継続してやり続けることが大事です。やり続けたら徐々に常連の母数が増えて、スタッフとお客さんが仲良くなっていく連鎖が生まれます。あと何ヶ月かしたらもっと増えるんじゃないかという感覚があります。」

単発のバズで終わらせず、愚直に企画と発信を継続したことが、一過性のブームではない確固たる常連客の獲得に繋がっています。

「待つのではなく行く」。風鈴の賑わい演出と声掛けによる泥臭い「地上戦」

同店が抱える最大の弱点は、横丁の「一番奥」というロケーション。
手前で客足が止まってしまうのを防ぐため、スタッフ自らが店頭に立ち呼びかける、店頭での声掛けを徹底しました。
さらに、店内に大量の風鈴を吊るすことで、ドアが開いた瞬間に風鈴が鳴り響き、活気と期待感を演出する工夫を施しています。

【中元さん】
「うちの店舗は一番奥なんですよね。でも待ってるんじゃなくて、スタッフが表に立って『どうぞ!何名様ですか?』と声掛けをしてくれています。風鈴も期待値をあげる仕掛けです。うちが一番席数(70〜80席)があるので、団体のお客様も取り込める強みを活かしています。」

不利な立地に泣き寝入りするのではなく、自らお客様を迎えに行く積極的なアプローチでお客様を呼び込んでいます。

恵比寿横丁で唯一のカラオケ完備!「横丁の宴会」を総取りする次なる野望

さらに、同店には恵比寿横丁で「唯一カラオケができる個室」が用意されています。
二次会需要や、横丁内で仲良くなったグループ同士がそのまま雪崩れ込んで宴会を楽しめる独自の導線を作り上げました。

【中元さん】
「恵比寿横丁でカラオケができるのはここだけです。横丁内でグループが仲良くなって、そのまま『じゃあカラオケ行こうか』となった時にうちで完結できる。今後は『恵比寿横丁に行こう』ではなく『馬ルタン羊人に行こう』と思ってもらえるようなお店にしていきたいですね。」

横丁の「一番奥」という立地的なハンデに屈せず、確かなロジックに基づいたSNS施策と、泥臭い地上戦でファンを増やし続ける馬ルタン羊人。
その情熱は、これから多くの飲食店に成功の道筋を示してくれるはずです。

本記事の動画: 【横丁の戦い方】平日客5名➔週末300名! オープン3ヶ月で月商900万!? 大逆転を叶えた生存戦略

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◆取材協力
馬ルタン羊人 / 株式会社ヴィクセス 中元孝太さん

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