【飲食店】サイトコントローラーとは? 予約・顧客情報を一元管理
複数のネット予約を一元管理するサイトコントローラーは、宿泊業や飲食業で用いられています。空席在庫を管理して従来の予約業務の煩雑さを解消し、業務効率化と予約の最大化を実現します。 サイトコントローラーの概要やメリット、おすすめのサイトコントローラーを紹介しますので、飲食店の集客力強化にお役立てください。
目次
サイトコントローラーとは
サイトコントローラーとは、オンラインで行われる予約を一括で管理できるシステムです。自社ホームページの予約サービスのほか、複数の予約サイトを利用している飲食店や宿泊施設が導入すると、業務効率化や予約の最大化につなげられます。
幅広く集客するために複数の予約サイトを利用するのは有効な方法ですが、いくつもの予約サイトを個別に管理していると、空席在庫の状況管理が煩雑になりがちです。ダブルブッキングが発生するなど、トラブルにも発展しかねません。
サイトコントローラーを使用すると、ひとつの予約サイトで予約が入った場合、他のサイトの空席状況で即座に反映されます。手軽に空席在庫を管理・調節できるため、ダブルブッキングや空席在庫に関するトラブルの軽減が可能です。複数サイトを使った予約業務に困難を感じている企業は、サイトコントローラーの導入により大幅な改善を期待できます。
サイトコントローラーの機能
サイトコントローラーの主な機能として、以下の四つが挙げられます。
- 在庫状況を一元管理する在庫・料金管理機能
空席在庫状況がリアルタイムで反映されるようになるため、ダブルブッキングが生じにくくなります。従来は個々のサイトで行っていた空席在庫や料金の設定を、一括で行えます。 - 土日や繁忙期、時間帯に応じた料金ランクの設定機能
土日や繁忙期、ディナータイムなどに料金ランクを上げるのは、売上アップのための戦略のひとつです。こうした料金の変更も一括で行えます(ダイナミックプライシングを導入している場合)。 - 予約済の顧客情報の管理機能
来店予約をした顧客の情報を一覧で見られます。現状の予約日時や内容もひと目で分かり、管理のリソース削減が可能です。 - 予約サイトごとの販売実績や稼働率を可視化し分析する機能
複数の予約サイトのうち、どのサイトからの予約が多いか、販売実績や稼働率をグラフなどに可視化し、蓄積されたデータを分析できます。予約サイトを効率的に運用するための有益な情報になります。
飲食店におけるサイトコントローラーのメリット
飲食店におけるサイトコントローラーの導入には、稼働率の向上、管理コストの削減、販路の拡大といったメリットがあります。
稼働率を向上できる
サイトコントローラーを導入していない場合、例えば予約枠として10テーブルあっても、ダブルブッキングを防ぐため、AサイトとBサイトでそれぞれ予約枠を5テーブルずつ振り分けるといった方法が採られます。そうすると、Aサイトが満席、Bサイトはまだ空席がある場合でも、Aのサイトしか見ない見込み客は「もう満席か」と予約をあきらめてしまいがちです。
サイトコントローラーなら複数サイトの予約在庫状況を一括管理できます。予約枠をA・Bサイトに振り分けずに、どちらのサイトでも10テーブル分予約可能になります。このようにしても、Aサイトで予約された内容がBサイトでも即座に反映されるため、ダブルブッキングが発生する心配はありません。
客側は席を予約でき、店側は客を逃さずに済みます。予約枠を最大限に販売する機会につながり、店の稼働率向上に貢献するメリットです。
管理コストを減らせる
店舗の貴重なリソースを確保するメリットもあります。従来は各サイトの予約在庫をチェックする業務に時間を取られていたのが、サイトコントローラーの一括管理機能により、短時間での操作で済むようになるためです。これによって人的コストの削減が可能になります。
複雑だった管理がシンプルになることで、人的ミスの減少や業務効率化などの効果も期待できます。サービス向上や新規顧客開拓のプロモーションなどに注力する時間が生まれるのも大きなメリットです。
販路を拡大できる
複数サイトの一括管理の実現は、販売経路の拡大にもつながります。人の手では管理できるサイト数に限りがありましたが、サイトコントローラーの導入によってさらに多数のサイトに登録できるようになるためです。
多数のサイトに店舗の情報を表示すれば、より多くの人が店舗に興味を示す可能性が高まります。インバウンド対策として国内外のサイトに幅広く掲載することで、さらなる販路拡大を目指せるかもしれません。
また、サイトコントローラーは24時間自動で運用できるシステムです。店舗の営業時間を気にせずに予約できる特徴があります。営業時間外に情報を見た客が予約したいと思えば、その場でダブルブッキングの心配なく予約できます。顧客満足度も上がりますし、集客の大きな強みになります。
飲食店におけるサイトコントローラーの注意点
飲食店がサイトコントローラーを導入する際には、前もって注意点を把握し、対策を考えておくのがおすすめです。
どのようなシステムでもそうですが、サイトコントローラーの導入には初期費用と運用コストが発生します。サイトコントローラーシステムの提供企業によって金額は異なりますが、店舗の予算やネット予約の必要性を考慮した上で選択しましょう。
また、運用開始直後はサイトコントローラーの操作に慣れるのにはある程度時間がかかります。提供企業のサポートを活用したり、習熟のために研修を行ったりすることが必要でしょう。
飲食店で使えるおすすめのサイトコントローラー
飲食店が導入するサイトコントローラーなら、「レスラク」「ebica」がおすすめです。
レスラクとebicaは、飲食店向けのサイトコントローラーで、どちらもグルメサイトのネット予約を一元管理できます。効率的な予約管理や予約の最大化を検討している飲食店に適したシステムです。PCやタブレットなどから操作が可能で、忙しい時間帯でも適したデバイスを選んで効率よく管理できます。
優れた分析機能が搭載されており、各サイトの稼働状況、顧客の傾向などがつかめます。台帳との連携も可能になっているため、従来よりも綿密なマーケティング戦略が可能になります。
その他、レスラクもebicaもそれぞれクオリティの高い機能とサポート体制が提供され、高度なセキュリティ対策も施されています。店舗の目的や個性、予算に合ったものを選ぶため、詳細については各社にお問い合わせください。
「食べログノート」とも連携できる!
「レスラク」「ebica」は「食べログノート」との連携も可能です。食べログノートは食べログネット予約を利用している店舗に向けたオンライン予約台帳サービスのことで、電話予約・ネット予約を一元管理できます。
食べログノート自体は食べログネット予約に関する一元管理を行うサービスですが、レスラクやebicaで連携することが可能です。そうすることで他の複数のグルメサイト予約も一括管理できるようになり、利便性が大いに向上します。
食べログネット予約を利用している飲食店であれば、食べログノートを利用できるので、導入してみてはいかがでしょうか。業務効率化や業績向上、販路拡大のきっかけとして期待できます。詳細は以下のサイトをご覧ください。
まとめ
ネット予約関連業務で負担を感じている飲食店にとって、サイトコントローラーの導入は業務効率化に役立つシステムです。ダブルブッキングのようなトラブルを防ぎながら、従業員の業務に余裕を生み出し、販売経路を拡大するチャンスにもつながります。
店舗にとって必要な機能を搭載したサイトコントローラーであるか、サポートは十分であるかなど必要な条件を確認しながら、ベストなサイトコントローラーを導入しましょう。
参考URL
飲食店、レストラン専用グルメサイトコントローラー|レスラク
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監修者:太田とよしき
プロフィール | 株式会社パディーズの代表。20歳より大手飲食チェーンにて店長職につき、エリアマネージャー、県内の統括責任者を経験。 |
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