「あり方」を問い続ける組織づくりと、「良いものを世の中に広めたい」という原点【APODカンパニー:インタビュー前編】

導入のきっかけ 「良いものを正しく広める」ためのユーザー目線の発信と、非効率な予約管理の改善
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導入の効果 ネット予約率が8割に到達し電話工数が激減
「死席」が解消され、売上が前年比2〜3割アップ
ブランドイメージに合った質の高い集客を実現

「塚田農場」や「四十八漁場」など、数々の人気ブランドを世に送り出している株式会社エー・ピーホールディングス(以下 APHD)。居酒屋業態を中心とした経営で知られていましたが、近年、その事業領域は大きく広がりを見せています。

かつて全社売上のわずか0.6%に過ぎなかった「レストラン業態」の売上構成比(※1)は、現在では約17%(16.8%)を占めるまでに成長。従来のビジネスモデルから脱却し、事業を多角化させることに成功しました。
※同社2026年3月期第2四半期決算説明資料より

チェーン展開していながらも、まるで“個店“を感じさせるブランドを展開する同社。
今回は、APHD傘下の株式会社エー・ピーカンパニーにおいて、その個性派ブランドを牽引する社内カンパニー「エー・ピーオーバードライブカンパニー(以下APOD)」の木村広大社長にインタビューを実施しました。

木村社長のキャリアの原点から経験に基づいた独自の経営哲学、そして唯一無二の鴨料理専門店「Na Camo guro(なかもぐろ)」における食べログの活用効果まで、詳しくお話を伺います。

「あり方」を問い続ける組織づくりと、キャリアの原点

─────まず、エー・ピーカンパニー(現APHD)に入社された経緯についてお聞かせいただけますか?

スポーツや食など幅広い分野に興味を持っていましたが、「良いものが正しく世の中に広がり、その価値が高まるような仕事をしたい」という根底にあった思いが、エー・ピーカンパニーという会社との出会いのきっかけです。

「良いもの」が世の中に知られていないがゆえに売れず、生産現場や生産地が潤いにくいという状況を変えたいという思いが当時からあり、みやざき地頭鶏(じとっこ)などで生販直結モデルを展開していた当時の エー・ピーカンパニーの事業と私の思いがフィットしたのが入社のきっかけです。

─────その後、人事を7年ほど経験したと伺っていますが、具体的にどのようなことに取り組まれたのでしょうか?

主に新卒の採用と教育制度設計が中心でした。
私たちは理念を大事にした組織づくりを掲げており、「あり方」や「姿勢」といったスタンスの部分の教育を特に大切にしています。
おかげで周りからも教育がしっかりしているイメージを持たれる機会が増えました。

─────その時の経験は、現在のAPODの社長として、どのように活かされていますか?

社長になった今も、メンバーに対して具体的な「やり方」を教えることはほとんどありません。雇用形態に関わらず、お店の存在意義や価値は全員で考えていくべきだと思っています。

「そもそもどんな組織やお店にしたいのか」という指針を示し、それを社員だけでなくアルバイトも含めた全員で深く考え、咀嚼していくことが大切です。
そのうえで、伸ばしていくべき点や改善すべき点を考え、会社全体の舵切りを担っています。なので、人事で培った感覚は現在の仕事にもすごく活かされていますね。

─────話は戻りますが、2020年にAPODの社長に就任されましたね。そのきっかけは何だったのでしょうか?

コロナ禍がきっかけです。当時、店舗が休業し、新卒採用も停止する中、会社としてデリバリー事業を立ち上げることになり、その拠点となるセントラルキッチンの設立に携わりました。
私自身が過去に300席規模の大型店舗での経験があり、仕組みづくりが得意だったため、休業中の店舗に冷凍庫を運び込み、調理場を冷却・保管施設として構築しました。

その後、デリバリー事業が海外新規事業部として発足し、さらに上司から店舗運営も含めた事業全体を任されたことで、現在のポジションへと繋がりました。

─────現場での仕組み作りが評価されての抜擢だったのですね。
事業全体を見る立場となり、「良いものを正しく広める」ための情報発信において、特に意識されていることはありますか?

ユーザー目線で見たときに、シンプルで分かりやすく、私たちが伝えたいものが伝わるかどうかを常に意識しています。
「Na Camo guro」のようなニッチな業態では、今はまだ気づいていないけれど興味を持つ可能性がある「潜在層」へのアピールが大事です。その層に届けるには、統一したブランドメッセージで情報を発信する必要があります。
ただ、徹底的にユーザー目線に立たないとブランドの魅せ方や見え方が独りよがりになってしまいがちです。なので、一貫性や統一性を持たせるだけでなく、文面や言葉選び、写真のチョイス、メニュー名、価格、そしてお店へのアクセスまでも、ユーザー目線で分かりやすくしていくことを非常に大切にしています。


人事として組織の「あり方」を磨き、コロナ禍という危機をもチャンスに変えてきた木村社長。
前編のお話を通じて、雇用形態に関わらずスタッフ全員でお店の存在意義や価値を考えるという姿勢こそが、ブランド力の強化とお店の成功に繋がっているということが見えてきました。

後編では、社長就任後になぜ「グルメ媒体の整理」を断行し、「食べログ」だけに注力したのか?
原点にある思いや、具体的な活用術に迫ります。
後編はこちら

Na Camo guro(なかもぐろ)
目黒川沿いに佇む、鴨料理の専門店。最上鴨を使用したコース料理を、落ち着いた空間で堪能いただけます。

お店の詳細やご予約はこちらからお願いいたします。

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