飲食店の外観を魅力的にするポイント! おしゃれで入りやすいお店作りのコツとは
競争が激しい飲食業界で生き残るためには、内装や食事、接客のクオリティーをあげるだけでなく、道行く人が立ち寄りたくなる魅力的な外観にすることも重要です。この記事では飲食店における外観の役割を解説するとともに、魅力的な外観にするためのポイントをご紹介します。
目次
飲食店における外観の役割
テクノロジーの進歩・発展に伴って外食業界の成熟化が加速している現代において優位性を確立するためには、差別化戦略の推進が欠かせません。そして競合店との差別化を図るうえで重要な要素のひとつになるのが店舗の外観です。 店舗正面の外観は一般的に「ファサードデザイン」と呼ばれ、店舗の印象を左右するいわば顔のような部分であり、以下の3つの役割を担っています。
店舗のコンセプトを伝える
お店のコンセプトやイメージを外観によって打ち出すことは、商圏内での差別化になり、新規顧客の獲得や既存顧客のリピート率上昇、ロイヤルカスタマーを増やす一助となります。また、お客様が外観からどのような店舗なのかを直感的に把握できれば、お店のコンセプトに合ったニーズの獲得が可能になります。
このように店舗のコンセプトをより多くの潜在顧客や見込み客に伝え、集客につなげたい場合には、インターネットで使えるサービスを利用するのも効果的です。食べログでは、ユーザーに正しい情報を発信し、集客力を高められる「食べログ店舗会員」を提供しています。無料の範囲で、店舗のコンセプトを伝えられる紹介ページを作成可能です。
メニューや価格を伝える
飲食店の外観には、お店で提供している料理や価格帯を伝える役割もあります。一般的に顧客は食べたい料理と予算を大まかに想定しています。そこで外観に料理のジャンルや価格が分かるような看板などを設置しておくことで、入店に対するハードルを低くしましょう。具体的には、看板におすすめメニューを書いたり、写真入りのメニューブックを設置したりすることで入りづらさが緩和され、潜在顧客や見込み客でも安心して入店しやすくなります。
店内の雰囲気をアピールする
店舗の外観には、店内の雰囲気を知ってもらう役割もあります。どんなにおしゃれな外観で気になっていても、店内の様子や雰囲気が分からないと入店を躊躇するお客様は少なくありません。したがって、ニーズに合う集客を実現するためには、外観から店内の雰囲気をアピールできるファサードデザインを意識しなくてはなりません。たとえば、店内の様子がうかがえる外観にしたり、店内の様子を写真で見せたりすることで、お客様が自分好みの雰囲気のお店かどうか判断しやすくなります。
飲食店の外観を魅力的にするポイント
お客様は外観の印象で、お店を選ぶといっても過言ではありません。どんなに料理がおいしくて、サービスが良くても外観がイマイチでは、誰でも入るのを躊躇してしまいます。そこでここからはお客様が「入ってみたい」と思うような魅力的な外観にするための5つのポイントをご紹介します。
店内の様子が分かりやすい設計にする
お店のコンセプトや良さを知ってもらうためには、店内の様子を把握できるファサードデザインが求められます。店内の様子やサービスが分かりにくいお店は、潜在顧客や見込み客にとって不安感があり、入店を避けることも少なくありません。そこで大きな窓の設置やガラス張りのドアなど、店内の雰囲気が外からでも伝わりやすい設計にすることで入りづらさを軽減できます。また、店内や外観の照明を明るくし、夜でも店内の様子が分かるように工夫するのもおすすめです。照明によってお店が目立ち、店内のにぎわっている様子が外に伝わることで繁盛しているお店という印象も与えられます。
看板を設置する
おしゃれな看板やメニューブック、店頭POPなどを外観に設置し、店舗を魅力的にアピールするのもおすすめです。お店のコンセプトに合ったデザインの看板や店頭POPにすることでどんなお店かが分かりやすくなり、人気のメニューや季節限定の商品などの情報を開示することで、新規顧客の獲得につながります。 また、インパクトのある看板やユニークなPOPは、競合店と差別化を図るのにも役立ちます。この方法は外観を大幅に改修する必要がないため費用が抑えられ、人目につきにくい2階以上に出店する空中店舗の場合でも、通りすがりの人にお店の存在をアピールできます。
市場調査をする
ファサードデザインを設計するうえで必須の取り組みといえるのがコンセプトを決めるための市場調査です。競争率の高い飲食業界のなかで競争優位性を確立するためには、需要やトレンドを的確に捉えて顧客の興味をそそるコンセプトを打ち出す必要があります。そのためには商圏内にある競合店の外観や客層、価格帯、回転率などをできるかぎり調査したうえで、コンセプトを確立し、差別化を図りましょう。 また、飲食店のファサードデザインは街並みを考慮することも必要です。市場調査を通して店舗周辺の外観や雰囲気を把握し、外観を設計する際に参考にしましょう。
メンテナンスを怠らない
飲食店の外観を魅力的に演出するためには、外観の継続的なメンテナンスが欠かせません。入り口付近にゴミが落ちていたり、店内の様子をうかがえる窓ガラスが汚れたりしていては、店舗のイメージが損なわれるのはもちろん、店内で食事を楽しむお客様の気分を害する可能性もあります。そこで日頃から窓拭きやゴミ拾いなどを徹底し、店舗周辺を清潔に保つことが大切です。 また、店舗の外壁や看板、駐車場のアスファルトなどは年月を重ねることで劣化します。外観の老朽化は見た目の印象を悪くするだけでなく、安全上の観点からも望ましくないため、定期的に外壁の塗装が剥げていないか、看板や外装などに破損部分がないかを確認し、必要であればメンテナンスを行いましょう。
リノベーションをする
リノベーションとは既存の建築物に改修を加えてその価値を高めるプロセスです。リフォームと比較すると施工の規模と費用が大きくなりますが、改修工事における自由度が高いため、店舗の歴史や個性を残してのリノベーションも可能で、新規顧客を取り込むきっかけになります。一定のセンスが必要な改修が多いので、お店のコンセプトにあった理想の外観にするためにも専門家にサポートしてもらうことも視野に入れましょう。 さらに空き家や古民家、あるいは居抜き物件などの比較的安価な不動産を買い取り、リノベーションを施して飲食店を開業するケースも少なくありません。飲食店の新規開業を検討しているのであれば、空き家や古民家を利用する場合、国や自治体の補助金や助成金を利用できるケースもあります。ただし、建物の構造上、大きな補強などが必要な場合もありますので、費用が膨らまないように注意が必要です。
まとめ
デジタル技術の進歩と発展に伴って飲食店の業態が多様化し、業界全体の調理技術も高度になってきた現代では、いかに競合店との差別化を図るかが重要です。そして店舗の外観は競合店との差別化を図るうえで重要度の高い要素のひとつであり、「店舗のコンセプトを伝える」「メニューや価格を伝える」「店内の雰囲気をアピールする」という3つの役割も担っています。 この店舗の顔ともいえる外観を魅力的にするには、市場調査を行い、今のニーズやトレンドを理解し、お店のコンセプトや価格帯、店内の様子を分かりやすくすることが大切です。また、日々のメンテナンスを欠かさず、外観の劣化や建物の老朽化に応じてリノベーションを検討しましょう。
参考URL
ファサードデザインとは?店舗デザインを考える上で大切な外観について徹底解説します!| 株式会社TO
店舗の第一印象となる!ファサードデザインを考えよう |vakel(バケル)
飲食店の外観を魅力的にする方法とは?改善する際のポイントも解説|マネケル
【飲食店】入りやすいお店の外装デザインのポイント5選【流動客ターゲット編!】|株式会社TO
飲食店の外観や外装の重要性と抑えるべきポイント|店舗内装ラボ「T.Labo」
7割の人は「外見だけ」で相手を判断する 信頼を得るための「外見戦略」とは|PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
書評:アレクサンダー・トドロフ『第一印象の科学──なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』|GQ JAPAN
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監修者:太田とよしき
プロフィール | 株式会社パディーズの代表。20歳より大手飲食チェーンにて店長職につき、エリアマネージャー、県内の統括責任者を経験。 |
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