電話オンリーからネット予約7割へ! 人気店「天神たんか」が踏み切った現場の働き方改革
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福岡・天神で連日、多くのファンで賑わいを見せる牛タン専門店「天神たんか」さん。
代表の小材(こざい)氏は、長らく「アナログ派」を貫き、予約は電話のみで受け付けてきたと言います。ところが、2025年に突如としてネット予約を導入に踏み切りました。
なぜ、頑なに拒んでいた「ネット予約」の導入を決意したのか。その背景にある「現場への想い」と、導入後に起きた変化についてお話を伺いました。
原価率74%の「客寄せ」に込めた覚悟。トップ営業マンから転身した小材氏の原点
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うちの名物は、分厚い「牛タン焼き」と「サガリ」です。実は、この看板メニューの原価率は73〜74%くらいに達しています。
言ってみれば、それはもう「客寄せ」でしかないんです。中心メニューでガツンと惹きつけて、他のお酒やお料理を食べて飲んでいただかないと、うちは潰れてしまう設定なんですよ。
僕は、居酒屋というのは「1軒で完結するもの」だと思っているんです。
博多には屋台などに代表されるような、締めのラーメンやうどんの文化がありますが、うちに来たお客様が他所へ行かれてしまったら、僕の負けだと思っていて。
だからこそ、最初から最後までうちの店で完結してほしいという想いで、「がんこ親父の焼き飯」などの締めのメニューにも徹底的にこだわっています。
僕は中学時代から飲食店でアルバイトをしていて、家庭の事情もあって3つほど掛け持ちをしていました。
働けばお金がもらえて、母のところに持っていくと喜んでくれる。それが原体験で、とにかく働くことが好きでした。朝が苦手だったので、昼過ぎから行ける飲食店は「寝坊助でもできる仕事だ」と思って、絶対に食いもん屋になると決めていたんです。
ただ、接客する上で社会の仕組みを知らないのはマイナスだと思い、5年と期間を決めて、大手ゼネコンなどを顧客に持つ測量機器メーカーで営業職に就きました。
最初の3年は鳴かず飛ばずでしたが、地道に努力を重ねてようやくトップセールスになったタイミングで、東京への栄転話が来たんです。でも、『僕はもう食いもん屋になりたかったから』と退職しました。当時の上司たちからは「何をバカなことを言っているんだ」と怒られましたけどね。
その後、居酒屋や肉料理店で徹底的に修業を積み、念願の独立を果たしました。今では福岡市内に4店舗を構え、さらに通販事業などにも精力的に取り組んでいます。飲食店は1年、2年で半分が潰れると言われる厳しい世界ですが、こうして10年以上続けてこられたのは、本当にお客様や、良い食材を届けてくれる生産者の方々のおかげです。本当にありがたいなと感じています。
きっかけはお客様の一言。集客効果を実感しつつも「ネット予約」を拒み続けた理由
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そうなんです。それこそオープン当初(2013年頃)から関わりがあります。ただ、そのきっかけも僕が仕掛けたわけではなく、やっぱり「お客様」だったんですよ。
一番最初は、常連のお客様が食べログにうちの店舗ページを登録してくれて、外観や内観の写真を綺麗に撮って載せてくれたのが始まりでした。その後、また別のお客様から「食べログにはこういう集客の有料サービス(現PRサービス)もあるよ。使うと検索の上の方に行くみたいだよ」と教えてもらったんです。お客様の方が僕より食べログに詳しくて。「じゃあ、ちょっとやってみようか」と加入しました。
うちのような手頃な価格帯のお店は、お客様が口コミを書きやすかったこともあったのか、そこから爆発的に口コミが増えていきました。また、来るお客様、来るお客様に「食べログを見たよ」と言っていただけて、早い段階から効果は肌で感じていましたね。
※食べログ店舗会員向けサービスはあくまで集客や業務支援を行うものであり、口コミの増加や点数の向上を目的としたものではありません。
僕は根っからのアナログ人間なので、集客面で食べログの力は信用していても、「ネット予約」だけはあまり信用していなかったんです。
「もしダブルブッキングしちゃったらどうしよう」という不安がどうしても拭えなくて。まあ、実際は電話予約でもたまにダブルブッキングは起きるんですけどね。それでも、手数料を払ってまでそこに頼るべきなのかという気持ちもあり、今まではずっと「電話予約オンリー」を貫いてきました。
しかしある日、店舗のスタッフの働き方をじっと見ていたら、そんなに忙しくない時間帯でも、みんなが何かに手を取られていることに気づきました。それが「電話」だったんです。
その日のうちに系列の博多駅店や清川本店も回って観察してみたのですが、やっぱりみんな鳴り止まない電話に出ている。一人が電話でずっと予約対応に追われている間、ホールは人数が減った状態で回さざるを得ず、どうしてもバタバタして接客の質が落ちてしまう。スタッフが本来集中すべき「目の前のお客様へのおもてなし」が、電話によって奪われている。
この光景を目の当たりにしたとき、「これはいかん、現場のために変えよう」と思って、ネット予約の導入を決めました。
予約の約7割がネットへ移行! 電話対応から解放され、目の前の接客に集中できる環境へ
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導入したばかりの金曜日、全然電話が鳴らなくて「今日は大丈夫か?」と逆に不安になったんです。
でも、恐る恐る管理画面を見たら、席は予約でパンパンに埋まっていました。今では系列の清川本店も含めて、予約の約7割がネット予約になっています。
たしかに、それくらい対応していたのかもしれませんね。
最初は現場の負担を減らす目的で導入したネット予約ですが、これだけ多くの数字を見ると、実はお客様にとっても、いちいち電話で名前や番号を口頭で伝えなくていい「ネット予約」の方が楽なんだなと痛感しました。
いつでも予約できる便利さもあるのか、夜中とか朝の6時とかでも予約の通知がピコンピコン鳴りますからね。現場のスタッフも膨大な電話対応から解放され、目の前のお客様への接客に専念できるようになりました。
ちょうどネット予約を始めたのが、インバウンドのお客様が増え始めたタイミングと重なっているので一概には言えませんが、食べログさんの予約効果は確実に感じていますね。
3年前までは年間で10件あるかないかだったのが、今は月に100名近い(※)勢いです。言葉が通じなくても、事前に食べログを見て牛タンを目当てに迷わず来てくださるので、本当に助かっています。
(※)食べログ多言語版、食べログWeChatミニプログラム、海外提携メディア経由の予約の総数を指します。
お客様とスタッフ、関わる全員が喜ぶ仕組みづくりを
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ネット予約を使っていないお店には、ぜひ使ってもらいたいです。
(予約の確認や台帳への転記漏れなどによる)トラブルが大幅に減りますし、(電話を受ける)人件費もかからず、現場のオペレーションも格段に良くなります。なによりも、お客様が「いつでも楽に予約できる」と喜んでくれるのが最大のメリットではないでしょうか。
ただ、この「現場のオペレーションが良くなる」というのは、単に日々の作業が楽になるというレベルの話ではなくて、僕らが目指している「働き方改革」を進める上でも、非常に大きな意味を持っています。飲食店の労働時間はどうしても長くなりがちですが、僕はなんとかみんなの働く時間を8時間くらいに収めたいと考えているんです。
そのためにセントラルキッチンを作り、仕込みを一括化して、店舗のスタッフが朝早くから店に来る必要がない仕組みを作りました。食べログのネット予約を導入したのも、まさにこの働き方改革をパズルのように完成させるための、重要な一部なんです。
店を作るのは簡単ですが、続けていくのは非常に難しく、本当にお客様、生産者、そしてスタッフのおかげです。これからもみんなの負担を減らし、笑顔で長く働ける環境を作りながら、ブレずに美味しいものを提供していくだけですね。
【編集後記】
名物メニューの原価率は驚異の74%。「本当に良いもの」をお客様に提供し続ける小材さんの豪快な経営手腕の裏には、現場で働くスタッフの負担を減らし、笑顔で接客できる環境を作りたいという深い愛情がありました。
長年お店を支えてくれた「お客様」の言葉をきっかけに食べログを始め、今回は「スタッフ」のために頑なだったアナログの殻を破ってネット予約を導入する。常に「人」を中心に据えた小材さんの決断と、劇的な業務改善を実現し、進化を続ける「天神たんか」さんの姿は 、多くの飲食店経営者様にとって大きなヒントになるはずです。
インタビューにご協力いただいた小材さん、本当にありがとうございました!
| 食べログサービス導入のきっかけ | オープン当初、常連のお客様との会話がきっかけ |
| ご利用いただいたサービス | 食べログPRサービス 食べログネット予約 食べログノート |
| 導入の効果 | 膨大な電話対応から解放され、目の前のお客様への接客に専念ができるように 海外からの予約が増加 |
| 天神で人気の牛タン居酒屋! 最高の牛タン料理でお客様をおもてなしいたします。休日や仕事帰りなどに、ぜひご利用されてみてください! お店の詳細やご予約はこちらからお願いいたします。 |